XLR250Rのレストアだよ〜

2005年4月27日、ある患者さんが「先生!そろそろバイク乗りませんか?」と言う話になりました。車種を聞くとご覧の通りのものです。1年ぐらいオートバイとは離れていましたが、いつも生活に刺激がないことを感じていました。これだったんですね、自分にある物足りなさというのはオートバイだったのです。はじめて自動車学校でCB400を運転した時の感動を今でも憶えています。走り出したらヘルメットの間を風が「ヒュ〜」といいながら抜けていく音、股の下にエンジンを積んでいる人と車の一体感、そして4輪車とは比べ物にならない運転の楽しさ・・・
「ちなみにおいくらでしょう?」と尋ねたところ「先生なら1万5000円でいいですよ」値段を聞いてびっくりしましたが、この方が乗っていたものではないそうで、半ばボランティアのような感じでバイクをどこかからもらってきては直して売る・・みたいなことをしておられるようです。Kさんどうもありがとうございました。
※このバイクの詳しいスペックはこちら
2005年5月4日、朝Kさんから電話があり今日もっていきますよ〜とのこと。しかし、心の準備がまだ!家には置く場所がないのです。でも早かれ遅かれ置き場がないのは変わらないのでもってきてもらうことにしました。しかし、先日Kさんの家で見た時は暗かったのでよく分かりませんでしたが、結構ところどころ傷んでいます。とくにサビが多いですね。まあ、何しろ昭和時代のバイクですから仕方がないことです。とりあえず、エンジンはかかるのでサビをとりましょう。左はリアのキャリアですがご覧の有様です。作業をやる前に撮っておけばよかったのですが、途中でホムペにUPしようと思ったので、サビ取り途中の写真です。カップワイヤーブラシをサンダーに取り付けてむきむきです。

もってきてもらって良かったです。ちょうどGWのヒマをつぶすにはDIYはいいものです。工具などを買いにホームセンターへ行きましたが、みなさん同じことを考えているのか駐車場がいっぱいでした。
ひととおり塗装とサビが取れたら、下地にホワイトプラサフを塗り、仕上げにホンダのインテグラなどに使用されている「チャンピオンシップホワイト」を塗りました。この色は若干クリーム色が入っており、古くなって色あせが出てきたバイクにはちょうど合いそうな色だったのでチョイスしました。
出来上がりはご覧の通りです。
しかし、エキパイもご覧の通りサビサビです。全く泣けてきます。時間はあるからこれも塗りなおすか〜
作業をするために当然エキパイをはずしたのですが不可思議なことがぁ〜!!あれ?ガスケットが無い??そんなことはありえないはずなのですがいくらほじくってみても無いものは無いです。どおりでエンジンをかけると何やら妖しい湯気が出てくるわけですね。早速電話、48さ〜ん!ガスケット注文してくださ〜い!

同じくカップワイヤーでジョリジョリジョリ♪どうやらかなり塗装が薄いようで先のキャリアよりも簡単に塗装がむけました。
05年5月5日
塗装をむきむきした後の写真です。
ちなみに、マフラー用の耐熱ペイントをするので塗装後に一時間ほど走行してはじめて塗装が乾燥するそうです。なので塗装はガスケットが来るまでお預け。
05年5月16日
やっと注文していた部品が届いたので早速塗装。塗装後は乾燥させる為に1時間ぐらい走行しなくてはならないそうです。よって友人さだを駅まで迎えに行かなくてはならなかったのですがやむ終えずバイクでお出迎え。
さだはバイクで来たことに驚いたのと2ケツしなくてはいけないことにかなりへこんだ様子でした。
まあパスタおごったで許してよぉ〜♪
05年5月12日
フロントのスポークは全体にまんべんなくサビが浮いています。こちらはもっと面倒な作業になりそう・・・でも放っておくわけにもいかないので地道に耐水ペーパーでジョリジョリジョリ・・・きれいになったところで、亜鉛メッキの補修用に使うペイントをシュ〜!
フロントホイルはこの有様なのに、リアは全然サビていません。これまた不可思議かと思いきやどうやらリアのスポークにはチェーンルブがかかっていたようで、それで水をはじいていたのですね。
スポークを塗った後の写真です。
亜鉛メッキの補修スプレーってのを使って塗り塗り〜♪写真ではかなりきれいに見えますが現物は結構雑です。
リアの教訓を活かし、サビ防止にオイルでも塗っておこう!って危ないかな?ブレーキが近いしやっぱりやめとこう・・・
そういえばこんなものが出てきましたよ。説明書です。
右側の防水なんとかていうケースに入ってたけど中の説明書は水でふやふやのべっとべとでした。まあわざわざ見なくてもバイクの運転はできるのでいいかとも思いつつ、つい好奇心で見てみたくなりました。なので破らないようにそぉ〜っと出して石油ヒーターで乾燥させなんとか中を見れるようになりました。

なになに?エンジンのかけ方?「まず鍵をさしてONにします・・・」そういえば鍵がない!!Kさん!鍵は??「あ、すいませんなくしました!」おいおいそれじゃ動かせないよ!キーシリンダーをはずして鍵屋さんにもっていきました。その場であっという間に作ってしまう鍵屋さんはさすが!!
ふぅ、そんなこんなで、いざエンジン始動!!
「ぶぉ〜ん!ぶるん!ぶるん!ぶるん!」あ〜うるさぁ〜
やっぱりスパトラのマフラーはうるさいです。
それにしても調子悪いな〜なんだかアイドリングはかなり不安定・・・80キロぐらい乗ってみたけどやっぱりおかしい・・・そのほかにも今まで気がつかなかった不具合がたくさん!!もう素人の手には負えません。入院決定!納期未定!仕方ない、しばらくは夢の中で乗るか〜!

しかしこのバイク、エンジンスタートはキックのみ、しかもどうやらバッテリーレスのようです。どうりでエンジンかけるのもひと苦労なわけですね。まさに男のバイクですな。
6月2日ついに待望の退院です。
それまでの道のりをざっとご紹介します。

写真はフロントフォークです。上のほうと下のほうで色が違うのがおわかりだと思います。これはフォークシールが破れて中のオイルが噴き出し、フォークブーツを濡らしています。もちろんオーバーホールです。
ついでにフォークブーツも替えてもらいました。
タイヤはミシュランのなんとかっていう亀甲パターンのタイヤを履いていましたが、カッピカピで使い物になりません。交換です。
ご覧の通りです。新品はやっぱりキレイでしょ?
タイヤはダートラなどでお馴染みのダンロップ「K180」にしました。
納車の日は残念ながら雨。ガレージ48さんまで取りに行って帰る頃には雨は上がっていました。実は私、究極の晴れ男なのです。でも、路面はウェット状態・・・新品タイヤには非常にきついです。
なにげに交差点を曲がろうとしただけで、フロントタイヤが滑り出しました。
もちろんリアタイヤも交換してもらいました。
あとはキャブレターのオーバーホールなど、いろいろ作業をしてもらいました。おかげさまで快調☆快調♪です。
ガレージ48さんありがとうございました。