付知峡・滝めぐりツーリング

 05年10月6日
雨が降りやすいこのごろ、木曜日の自分がお休みの日に限って晴れるというなんとも幸運なこの日に絶対に出かけてやるぞ!と以前から行きたいと思っていた「付知峡」に目的地を定め朝10時ごろいざ出発!

11時半ごろには付知峡に到着しました。ここには不動滝という名所があるそうで、渓谷や滝などをめぐりながら軽くハイキングをすることにしました。そこには思いもよらない敵がいるとはこの時知る由もなかったのです・・・。

左は付知川にかかるキャンプ場に向かう、つり橋です。
山あいの渓谷を流れる付知川は本当に綺麗な水なのです。
まだまだ紅葉には早いですが、秋の風景ですね。田んぼには稲が干されています。
もうすぐ寒い冬がやってくると思うとなんだかせつないですね。
今回もバイクはVFR750Fです。不動滝まであとわずかな距離まで来ています。

ここの道路はきれいに舗装されていて、しかも2車線ですが、それまではとてつもなく細いガタガタの道でオンロードバイクにはやや厳しい道路状況でした。
峠の茶屋みたいなものを発見しました。そこには「不動滝入口」という文字が・・・

バイクを降りて進むとこんなところです。
これは何かわかりますか?
水路です。どうやらこの近辺の人達の生活用水になるらしいです。
このままでも飲めそうなぐらいきれいなんですけどね。
ご丁寧に樹の名前が書いてあります。「杉」ぐらいだったら言われなくてもわかるけどね。
矢印に従いどんどん奥へと進んでいきます。するとどんどん下のほうへ降りていくではありませんか!一体どこまで降りるのでしょうか?
写真の左側は断崖絶壁です。ここに「観音滝」という看板があるのですが、一体どれが観音滝なのでしょう?
う〜ん・・・たぶんこの断崖絶壁をチョロチョロと流れているものがおそらく「観音滝」と思われます。もしかしたら違うのかも知れません。
観音滝を少し過ぎるとふいに「不動滝」の看板が目に入りました。ここが不動滝なのですね。
これが「不動滝」です。上からのアングルでしか撮ることが出来ませんでした。というのは深い渓谷になっていてとてもじゃないけど行けません。もちろん歩道もありませんでした。
岩や木の合間から滝へ向かっていく小さな流れ。

まだ、滝があるようです。先へ進んでみることにしました。
え?このつり橋を渡るの?5人以上同時に渡るなとか書いてあるし・・・コワァ!渡ってみると案の定ゆらゆらと揺れます。
別に高所恐怖症でもないので恐怖ではないのですが、なんとなく揺れが心地良くはなかったです。
つり橋の上から撮りました。揺れながら撮ったので手ぶれしています。
つり橋を渡ると「仙樽の滝上流100m」の看板がありました。すぐそこですね。
さて、100mはあっという間。オリンピック選手なら10秒で着いちゃいます。まあ、ここは山道なのでそんなスピードでは走れないのでしょうけどね。

そういえばこのあたりで老夫婦と遭遇しました。
で?仙樽の滝はどこ?どこにも見当たらないけど・・・滝の音は聞こえるのですが・・・ま、まさかこの岩だらけのところを歩いていけと???

とりあえずいけるところまで歩いてみました。
仙樽の滝を見終わったら、このつり橋を渡ればさらに先へ進むみたいです。上の岩場から撮りました。
滝の音がさっきより近づいてきました。
少し滝が見えはじめていますね。
これが「仙樽の滝」です。道なき道を歩いていったのでたくさん汗をかいてしまいました。
さて、先ほどのつり橋をわたり、先へ進みます。
さっき渡ったつり橋よりもずいぶん長いですね。その分揺れも大きいのです。このつり橋は「3人以上同時に渡るな」と書いてありました。
つり橋から見る渓谷です。本当に自然が豊富で美しいところですね。
先ほどの「仙樽の滝」を上から収めました。

そういえばまだ先につり橋があったので歩いてみることにしました。しかし、このあと思いもよらない敵に遭遇するとはこの時知る由もなかったのです。
先にも述べたように、この川の水は生活用水に使われます。このつり橋は水道関係者しか渡れないようです。

そして帰ろうとしていたら、
デタ━━━(゜∀゜)━━━!!!!!
魔法使いが現れた!(ドラクエ戦闘モード)
杖をつき足取りもおごつかない老婆がぁ!まさかその杖からは「メラ!」が出るとかそんなことはないよね?でもレベル1で倒せそうな相手です。(おいおい!)

何やら話しかけてきます。「すみませ〜ん!!」
え?なに?
「あの〜道に迷っちゃって〜一緒に出口まで行ってもらえませんか?」
そういうことね。困った時はお互い様。まあゆっくり行きましょ♪ということで、ばあさんを引き連れ出口へ向かうことにしました。
ということで、旅は道連れ。このおばあさんと話をしながら歩きました。埼玉からご主人と旅行に来たそうで、途中で別行動をしたそうです。そしたら全く分からなくなり途方に暮れていたときに私が通りかかったそうで、相当なパニックに陥っていました。
何度も何度も「すみません。ありがとうございます」と言うのでなんだか照れくさくなってきましたよ。

おばあさんに内緒で一枚いただきました。
この道はきれいなほうですが、それでも足元はゴツゴツしています。お年寄りには歩きにくい道だと思います。

右側に水路がありますね。この水路は最初に撮ったところにつながるわけです。

さて、おばあさんをご主人の待つ駐車場に送り、「気をつけてね!」と言い残し、この場を後にします。
行きは国道19号から中津川有料道路経由で行ったのですが、帰りは国道257号線から256号線に乗り換え、東白川・白川町を抜けて帰ることにしました。

この橋は一年ぐらい前に完成したそうです。交通量も少なくワインディングロードを楽しんで、白川から八百津に抜けて帰るルートを選択しました。
名越峠という道を通り頂上周辺で写真を撮りました。

この峠道では一台も車とすれ違いませんでした。だって相当細い道なんですよ。この先通る道も楽観的に捉えていたら大変なことになりました。
名越峠はこんなクソ山道です。

そして、峠を越えるとなんとそこは三叉路。右へ行ったらいいのか、左へ行ったらいいのか・・・道しるべもないのです。そこには同じようにどちらに行ったらいいのか迷っているライダーに遭遇。ちょっと手抜きして聞いてみようと思い声を掛けました。「どっち行く?」逆に「どっち行ったらいいですかね?」って聞かれちゃいましたよ。自分の地図を見ると右に行くといいみたいです。しばらく行くとよく知ってる道に出ました。それからしばらく先導し帰り道を教えてあげて今日のツーリング終了!

一日一善ならぬ一日ニ善になりました。良いことをすると気分がいいですねぇ。

この日の晩、兄貴の家に突撃訪問し今日の出来事を話していたら、兄貴の奥さんに「なにこれ?なんでババァの写真撮ってるんだ?」と笑われてしまいましたよ。

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